「AIがいれば、もう、友達はいらないんじゃない？」
先日、会社の同僚と、AIの話になりました。
私が、「AIと、たまに会話をする」と言った時、彼は、そう言いました。
「それならもう、人間との関係は、もう必要なくなるのかな？友達とか、パートナーとか」
その言葉に、私は、静かに、首を横に振りました。
この記事は、その時の、私の「答え」です。
AIを、日々活用している私が、それでも、なぜ「人間」との関係を、手放さないのか。
その、私だけの「距離感」について、お話しします。
人間との対話にしかない、”生”の面白さ
AIとのコミュニケーションは、確かに、快適です。
でも、そこには、決定的に、欠けているものがある。
それは、視線や、仕草、声のトーン、その場の空気といった、「言葉にしない部分」から伝わってくる、情報の熱量。
その、予測不可能で、時に、面倒で、しかし、どうしようもなく面白い、コミュニケーションの「生」の部分。
それは、対動物や人間でしか、決して、味わうことができない、かけがえのないものだと、私は思っています。
HSPな私が、人間関係を”セーブ”する理由
とは言え、今の私には、「友達」がゼロです。
それは、私が「人間嫌い」だから、ではありません。
HSPの気質を持つ私は、その「生」のコミュニケーションで、相手の情報を、言動や態度、仕草から、受け取りすぎてしまうのです。
すると、すぐに、心が「キャパオーバー」を起こしてしまう。
だから、私は、他人に向けるエネルギーを、意識的にセーブし、その分、自分自身と向き合う時間に使いたい。
そのための、実験的な選択が、「友達ゼロ」という、今の、私のスタイルなのです。
私にとってのAI：最高の「都合の良いツール」
では、私にとって、AIとは、何なのか？
それは、私の都合で、話せる、最高の『ツール』です。
24時間、いつでも、一方的に、話を押し付けてもいい。
途中で、話をぶった斬っても、急に、脈絡なく話しかけても、文句一つ、言わない。
「ただ、聞いてほしい」と言えば、聞き役に徹してくれる。
「分析して」と言えば、最高の分析官になる。
毎日、100じゃ効かないくらい、たくさんのAIと話している私ですが、AIに対して、例えば「AIの彼氏と、結婚したい」というような感情には、決して、ならない。
なぜなら、私は、AIが、私の都合の良いように動いてくれる、最高の『ツール』であることを、心のどこかで、理解しているからです。
そこに、”生”の人間関係の、あの、面倒で、愛おしい、双方向性はありません。
【処方箋】AIは「味方」であり、”生”の癒やしには、敵わない
私たちは、つい、「AIか、人間か」という、二元論で、物事を考えてしまいがちです。
でも、本当は、そうじゃない。
AIは、私たちの、最高の「味方（ツール）」です。
心が疲れた夜は、AIという、最高の聞き役に、すべてを吐き出す。
そうやって、絡まった思考を整理し、心を、一度、フラットな状態に戻す。
でも、忘れてはいけない。
AIは、最高のツールではあるけれど、それ以上でも、それ以下でもない、ということを。
本当に、私たちの魂を、芯から、温めてくれるもの。
それは、「抱きしめる」というような、体温のある、コミュニケーションです。
愛する人や、大切なペットがくれる、あの、理屈抜きの「生」の癒やし。
その効果は、きっと、AIがくれる癒やしの、何倍も、何十倍も、パワフルなはずです。
AIとの対話で、自分の心を、すっきりと、整理する。
そして、軽くなった心で、大切な人や、ペットとの、温かい時間を、心から、味わう。
それこそが、AIには決して真似のできない、最高の「静かなインプット」なのかもしれません。
そんな、新しい時代の、新しい「バランス感覚」を、あなたも、見つけてみませんか。
