目次
静かな気づきの3行サマリ
- 「歩くこと」は、思っていたよりも深く、静かに効いてくる
- 頭がクリアになって、気分が少し上向くのを実感
- “整える”って、こういうことかもしれない
本の概要紹介
- 著者:池田光史
- 出版年:2025年2月4日(ニューズピックス)
- ジャンル:ヘルスケア/習慣改善/ライフスタイル
- あらすじ(100字): 「歩く」という人間本来の動きを見直すことで、脳・心・身体を整える。“座りすぎ社会”に生きる私たちに向けた、ミニマルで持続可能な自己ケア習慣を提案する一冊。
この記事で得られる3つの視点
- 歩くことが“感情”や“思考”にも効いてくる理由
- なぜ今、「座りすぎ」が危険なのか
- 日常の中で歩く時間を増やす、やさしいヒント
歩くことで、思考がほどける感覚
まず始めたのは、食後に10分歩くことだった。
それだけでも、驚くほど頭の中が整理されていくのを感じた。
歩いていると、思考が“流れる”。 机に座って考えても出てこなかったアイデアが、 歩いているとふと浮かんできたりする。
本書でも紹介されていたように、スティーブ・ジョブズもザッカーバーグも、 “歩きながら考える人”だったらしい。 わたしにはほど遠いけれど、ちょっとその感覚、わかる気がした。
私にとっての「整える」は、運動じゃなくて“歩き”だった
正直に言うと、運動習慣って苦手だ。
ヨガも続かないし、ジムも向いてない。
でも“歩く”なら、できる。 目的もいらない。ただ外に出て、足を前に出すだけ。
最近は、食後に夜散歩をしたり、駅構内を端から端までわざと遠回りして歩いたりしている。 そんなふうに、少しだけ身体を動かすだけで、心がすこし整うのが不思議だった。
本書では、歩くことによって「自律神経が整う」「セロトニンが出る」 といったメンタル面への効果もたくさん紹介されていた。
そういう“科学的な説明”と、自分の実感が、静かにつながっていく感覚が嬉しかった。
歩く時間をつくるための、やさしい工夫
日常の中に、歩く時間を「少しずつ」組み込む。
これが本書で一貫して伝えていたこと。
- 通勤でひと駅分歩く
- 食後に10分歩く
- カフェ読書の前後に、あえて遠回りする
- エレベーターをやめて階段を使う
- オーディオブックを聴きながら“歩くインプット”
どれも、すぐにできることばかり。 “無理せず、でも意識して”日常を変えていく、その軽やかさが心地よかった。
おわりに|足を動かすことで、心が戻ってくる
歩くって、シンプルすぎて見逃していたけど、 思っていた以上に、自分の内側を整えてくれる時間だった。
うまくいかない日でも、歩くと、少し前を向ける。
本書を読んで、「身体を使って考える」ってこういうことか、と思えた。 わたしの暮らしにも、“歩いて取り戻す感覚”が、ちゃんとある気がする。