あの伝説の殺し屋、ジョン・ウィックが属した裏社会。
その世界線で、新たな復讐の物語が幕を開けます。
今度の主役は、バレエで培った優雅さと、暗殺術を兼ね備えた、一人の”復讐の女神”。
映画『バレリーナ』は、「ジョン・ウィック」ユニバースの新たな扉を開く、ファン待望のスピンオフ作品です。
この記事では、現在公開されている情報と、私自身の感想を元に、そのあらすじ、豪華キャスト、そして気になるジョン・ウィック本人との関わりまで、徹底的に解説していきます!
【おさらい】伝説の始まり。映画『ジョン・ウィック』シリーズとは?
『バレリーナ』の世界を120%楽しむために、まずは伝説の殺し屋、ジョン・ウィックのこれまでの戦いを、簡単におさらいしておきましょう。
- 1作目『ジョン・ウィック』(2015)
愛する妻を亡くし、彼女が遺した子犬だけを心の支えに、裏社会から足を洗った伝説の殺し屋ジョン。しかし、その子犬をロシアンマフィアに殺され、愛車を奪われたことで、彼の怒りが爆発。復讐のため、たった一人で組織を壊滅させる、壮絶な戦いの序章です。 - 2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)
復讐を果たし、再び平穏な生活を望むジョンの元に、イタリアンマフィアが訪れ、過去の「血の誓印」を理由に、新たな殺しを強要されます。断れない掟により、再び引き金を引くジョンでしたが、裏切りに遭い、殺し屋たちの聖域である「コンチネンタルホテル」で不殺の掟を破ってしまいます。 - 3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)
[cite_start]掟を破ったことで、裏社会のすべてから命を狙われる存在となったジョン。1400万ドルの賞金をかけられ、全世界の殺し屋から追われる、壮絶な逃亡劇が始まります。生き残るため、彼はかつて所属していた組織「ルスカ・ロマ」の門を叩きました。 - 4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)
裏社会を支配する組織「主席連合」から、ついに自由になるため、ジョンは決死の覚悟で、組織の頂点に立つマルキ(侯爵)との決闘に挑みます。パリを舞台に、彼のこれまでの戦いに、一つの終止符が打たれました。
あらすじ:バレリーナは、家族のために舞い、そして殺す
主人公は、アナ・デ・アルマス演じる、バレリーナ兼暗殺者のイヴ・マカロ。
彼女は、ジョン・ウィックと同じく、犯罪組織「ルスカ・ロマ」で育てられた孤児です。
物語は、何者かによって家族を殺された彼女が、その復讐を誓い、巨大な組織に、たった一人で戦いを挑む姿を描きます。
豪華キャスト:新旧スターが集結!
- イヴ・マカロ役:アナ・デ・アルマス
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で世界を魅了した、今最も輝くスター。 - ジョン・ウィック役:キアヌ・リーブス
我らが伝説の殺し屋も、もちろん登場します。 - ウィンストン役:イアン・マクシェーン
コンチネンタルホテル・ニューヨークの支配人、ウィンストンも続投です。 - シャロン役:ランス・レディック
惜しくもこの世を去ったランス・レディックも、コンシェルジュのシャロン役で出演。本作が、彼の遺作の一つとなります。 - ディレクター役:アンジェリカ・ヒューストン
「ルスカ・ロマ」の女ボス、ディレクターも再登場します。
『ジョン・ウィック』ユニバースとの繋がりは?
- 時系列: 物語の舞台は、『ジョン・ウィック:パラベラム』(3作目)と『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(4作目)の間の出来事です。
- クロスオーバー: 『パラベラム』で描かれた、ルスカ・ロマのバレエ団や、コンチネンタルホテルなど、お馴染みの場所や組織が、物語に深く関わってきます。
【ネタバレ考察】『バレリーナ』で描かれる、ジョンとイヴの邂逅
『バレリーナ』の物語は、3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』のあるワンシーンと、直接的に繋がっています。
主席連合から追われるジョンが、生き残るために、かつて所属していた犯罪組織「ルスカ・ロマ」を訪れるシーンです。
その劇場では、アンジェリカ・ヒューストン演じる「ディレクター」が見守る中、多くのバレリーナたちが、過酷な訓練に励んでいました。
『バレリーナ』の劇中では、主人公イヴが、このバレエ団に所属していた頃の回想シーンが描かれ、そこで、ジョン・ウィック本人と遭遇し、言葉を交わす場面が、明確に存在していることが、すでに明らかになっています。
【深掘り考察】なぜ、『バレリーナ』はこれほどまでに魅力的なのか?
先日、私も実際に劇場で、この復讐の物語を目撃してきました。
平日の夜にも関わらず、客席には、私のような女性客だけでなく、男性で一人で観に来ている方も、かなり多く見受けられました。
このことからも、『ジョン・ウィック』ユニバースが、性別を問わず、いかに多くの人を惹きつけているかが分かります。
では、この『バレリーナ』の、抗いがたい魅力の正体は、一体何なのでしょうか。
それは、「ジョン・ウィックの魂」と「イヴならではの女性らしさ」の、完璧な融合にあると、私は感じました。
- 受け継がれる「ジョン・ウィックの魂」
主人公イヴもまた、ジョンと同じく、大切な人を殺された復讐のために戦います。そして、敵をなぎ倒していく一方で、彼女自身も、見ていて心配になるほど、結構ボロボロにやられる。しかし、そのギリギリの死闘こそが、私たち観客に、たまらない緊張感とカタルシスを与えます。この感覚は、まさしくジョン・ウィックシリーズと同じ、”クセになる”魅力です。 - 新しい主人公の、「女性らしい」戦い方
しかし、イヴは、ジョンの単なる模倣者ではありません。彼女の戦い方には、バレリーナとしての優雅さと、女性ならではの、しなやかさが光ります。そして、私が最も共感し、思わず笑ってしまったのが、彼女の「怒り方」です。追い詰められたイヴが、“ちょっとキレて”、理屈抜きで、相手をガンガン攻撃し始めるシーンがあります。その、感情が爆発する様子に、私は、非常に人間らしい、そして、どこか「女性的」な怒りのリアリティを感じたのです。
屈強な男たちを、ただ力でねじ伏せるのではない。
傷つき、ボロボロになりながらも、怒り、そして、美しく舞う。
この、新しい復讐の女神の姿こそが、『バレリーナ』という作品を、唯一無二のものにしています。
【処方箋】この記事を、こんなあなたに届けたい
- 『ジョン・ウィック』シリーズが、好きで好きでたまらない、あなたへ
- アナ・デ・アルマスの、美しくも危険な魅力に、心を奪われたい、あなたへ
- 理屈抜きの、最高にクールなアクション映画を、ただ浴びたい、あなたへ
【公開日】
日本公開:2025年8月22日
本作は、オンラインで座席指定までできるデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」に対応しています。週末などは混雑も予想されるので、事前にチケットを確保しておくと安心ですよ。
▶︎ ムビチケ公式サイトで『バレリーナ』の情報を確認する こちら