考察(映画・本)– category –
-
【感想】映画『F1』が“分かっている”のに最高に面白い理由|ブラピ主演映画考察
2025年、映画館のスクリーンが、時速300kmを超える興奮で震える──。『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督と、ブラッド・ピットがタッグを組んだ、究極の“体感”エンターテイメントがやってきた。 「地上版トップガン」という、あまり... -
『ワンルームワンダーランド』感想|一人暮らしの“寂しさ”も“自由”も、全部が愛おしくなる本
一人暮らしを始めて、他の人の暮らしが、ふと気になった。 みんな、どんな部屋で、どんなことを考えて、毎日を生きているんだろう?そんな素朴な好奇心から、私は一冊の本を手に取りました。それが『ワンルームワンダーランド』です。 ワンルームワンダー... -
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』感想・考察|都会の孤独と、忘れられない人。
大人になればなるほど、新しく友達を作るのは難しくなっていく。周りの状況はどんどん変わり、気づけば一人で過ごす時間が増えていた。 そんな時、ふと目にしたのが、映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の予告編でした。 仕事で少し疲れていた私は、何... -
『コンビニ人間』村田沙耶香|「普通」という名の呪いを解く。古倉恵子が教えてくれる、自分だけの世界の作り方
あなたの「普通」、誰が決めたものですか? 朝、満員電車に揺られながら、ふと窓に映る自分の顔を見て、「これが本当に私の望んだ人生なのだろうか?」と感じたことはないだろうか。 就職、結婚、キャリアアップ…まるで誰かが作ったすごろくのように、社会... -
私の孤独な日曜日を読む日— “映えない”を愛せる人に、そっと寄り添うエッセイ集
静かな気づき3行サマリ 誰の役にも立たないかもしれない。でも、書かずにはいられなかった言葉たちがある 派手ではないけれど、静かに沁みてくる孤独のかたち 「私だけじゃない」ことに救われる、似たもの同士の群れのような読書体験 私にとっての日曜日 ... -
『教皇選挙』感想|正しさを武器にした“静かな戦争”
作品情報 原題:Conclave 製作年:2024年 上映時間:120分 製作国:アメリカ・イギリス合作 配給:キノフィルムズ 劇場公開日:2025年3月20日(日本) 監督:エドワード・ベルガー 原作:ロバート・ハリス 出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ... -
『歩く マジで人生が変わる習慣』感想|まずは“食後に少し歩く”からはじめてみた
静かな気づきの3行サマリ 「歩くこと」は、思っていたよりも深く、静かに効いてくる 頭がクリアになって、気分が少し上向くのを実感 “整える”って、こういうことかもしれない 本の概要紹介 著者:池田光史 出版年:2025年2月4日(ニューズピックス) ジャ... -
『異端者の家』感想|ずっと不安が消えない、宗教と女性支配の物語
作品情報(映画概要) 原題:The Other Lamb 邦題:異端者の家 公開:2024年(日本公開) 製作:A24 監督・脚本:スコット・ベック&ブライアン・ウッズ(『クワイエット・プレイス』脚本) 出演:ヒュー・グラント ほか 上映時間:約93分 森に囲まれた一... -
益田ミリ『週末、森で』|仕事がしんどかった時は、森の中に逃げる
仕事で新しいポジションを任されて、本当に初めてのことばかりで、日々、確実に疲れていた。 毎日がなんとなく重たくて、夜になると「もう全部いやだな」って心の中で思っていた。大きな出来事があったわけじゃない。でも、毎日ちょっとずつ“自分が減って... -
映画『PERFECT DAYS』感想|なんでもない日常こそがパーフェクトデイズなんだ
静かな気づきの3行サマリ あんなふうに淡々と暮らすおじさん、現実にはなかなかいないかもしれない でも、その“整った生活”の中にある小さなこだわりや人間らしさに憧れた 一人で淡々と生きながら、誰かと少しだけ交わる──それだけで十分だと思えた はじ...