前回の記事で、池田光史さんの本をきっかけに「歩くこと」が心と身体を静かに整えてくれる、その魅力に気づいた私。
あれから約1ヶ月。
特別なことは何もしていません。
ただ、歩くことを少しだけ、意識して続けてみただけです。
この記事では、そんな私の生活に訪れた、静かで、でも確かな「うれしい変化」について、正直にお話ししたいと思います。
私が選んだ、たった一つの「やさしい」実践法
運動が苦手で、ジムもヨガも続かなかった私。
そんな私が実際に続けているのは、とてもシンプルなことです。
最初は、前回の記事にも書いた「食後の10分夜散歩」から始まりました。
それがいつしか、「決まったコースを1万歩」歩くまでになり、今ではすっかり、私の生活に欠かせない習慣になっています。
「1万歩」と聞くと大変そうに聞こえるかもしれません。でも、不思議なことに、歩くことが「楽しい」と感じられるようになった今、それはもう「努力」や「ノルマ」ではないんです。
夜散歩を続けて訪れた、3つの「うれしい変化」
では、具体的に何が変わったのか。
私が実感している、3つの大きな変化をご紹介します。
変化1:夜散歩で思考がクリアに(心がブレなくなる効果)
これが、一番大きな変化かもしれません。
以前は、一度考え込むと、ネガティブな思考がぐるぐると頭の中を巡ることがありました。
でも今は、マイナスなことを考えていても、歩いていると気分がそれ以上、下に落ちていかないことに気づきました。まるで、歩くリズムが、思考の泥沼から足を一歩ずつ引き上げてくれるようです。
思考がクリアになるだけでなく、心がブレにくくなる。「動く瞑想」とは、きっとこういうことなんだと思います。
変化2:ウォーキングで視点が変化(世界との繋がりを感じる)
ただ歩くだけなのに、見える世界が確実に変わりました。
スマホの画面から顔を上げて、街並みや道端の草花、夜空の月を眺める。そんな当たり前のことが、とても新鮮に感じられます。
面白いのは、毎日歩いていると、同じ時間に同じように歩いている人や、走っている人がいることです。言葉を交わすわけではないけれど、その姿を見るたびに「ああ、今日も頑張っているな」と、勝手に親近感を覚えて、私も「よし、歩こう」という気持ちになる。
歩くことで、日常の解像度が上がり、見知らぬ誰かとの緩やかな連帯感が生まれる。それは、孤独を感じがちな心に、静かな勇気を与えてくれました。
変化3:身体の変化(心地よい爽快感を知る)
最近、気温が上がってきて、少し歩くだけでたくさん汗をかくようになりました。
そして、汗をかききった後のシャワーが、最高に気持ちいいんです。
一日の終わりに、身体に溜まった余分なものを汗と一緒に「出し切る」感覚。この爽快感は、何物にも代えがたい達成感があります。
運動嫌いだった私が、自分の身体を使って得られる「喜び」を知ったこと。これが、私の自己肯定感を、静かに、でも確実に引き上げてくれている気がします。
まとめ:「整える」とは、特別なことじゃなかった
かつての私にとって、「自分を整える」とは、何か特別なことをしなくてはいけない、というイメージでした。
でも、違ったんですね。
ただ、歩くこと。自分の足で、一歩ずつ前に進むこと。
それだけで、私たちはいつでも「本来の自分」に、何度でも戻ってこれる。
そんな確信が、今の私にはあります。
この記事が、運動が苦手な誰かの、最初の一歩を踏み出すきっかけになれたら、こんなに嬉しいことはありません。
