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言葉にできない気持ちを、映画『めがね』がそっと代弁してくれた

翻訳

目次

はじめに|説明できないけど、ちゃんと在るもの

ときどき、気持ちに名前がつかないまま日々を過ごしていることがある。
「疲れている」でも「悩んでいる」でもないけど、
何かがずっと胸の奥で、静かに揺れているような感じ。

そんなときに観た『めがね』は、
その“名前のない気持ち”に、言葉じゃなくて“空気”で触れてくれた気がした。

『めがね』という映画について、あえて多くは語らない

正直に言えば、ストーリーらしいストーリーはない。
登場人物も、最初は何を考えているのかわからない。
でも、それがいい。

海辺の町で、時間がゆっくりと流れて、
登場人物たちはただ、「そこに居る」。

言葉よりも、が多い映画。
会話よりも、無言の共有が豊かな映画。

そういう作品が、この世にあること自体が、救いだなと思った。


めがね

“たそがれる”ということが、こんなにも尊いなんて

『めがね』の中には、「たそがれ」という言葉がたびたび出てくる。
でもその意味は、説明されない。
たぶん、説明してしまうと壊れてしまう何かなのかもしれない。

わたしが好きなのは、
登場人物たちが誰かに干渉せず、それでも、そっと寄り添っていること。
「無理に話さなくていいよ」と言ってくれる空気感。

その“余白の優しさ”が、言葉にできなかった気持ちをそっと包んでくれた。

言葉にしない時間の中で、自分が整っていく

映画を観終わったあと、しばらくぼーっとしていた。
「よかった」とか「泣けた」とか、そういう言葉じゃ追いつかない。

ただ、静かになった。

心も、呼吸も、目の奥のざわつきも。
無理に表現しなくていい時間に身を委ねるって、
こんなにも贅沢なことだったんだと、改めて思った。

“ちゃんと感じている”という安心

わたしがこの映画に救われたのは、
「言葉にできなくても、ちゃんと感じてる」ことが肯定されたからだと思う。

たとえばこんな読者に届けたい。

  • 気持ちがうまく言葉にできなくてモヤモヤしている人
  • なにかを“しなきゃ”と思いながら疲れてしまっている人
  • 誰かといても、ひとりになっても、なんとなくしっくりこない人

『めがね』は、なにも解決してくれないけど、
“これでもいいかもしれない”って思わせてくれる。
それが、ものすごく大きい。

おわりに|たそがれの時間を、大切にするように

わたしにとっての“たそがれ”は、
本を読む時間だったり、
お茶を淹れる時間だったり、
こうして文章を綴っているこの瞬間だったりする。

映画『めがね』がくれたのは、
「言葉にしなくても、心が動いている時間を大切にしていいんだよ」という静かなメッセージ。

それを忘れずに、今日も暮らしていきたい。

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