静かな気づきの3行サマリ
- 一人の時間が大好きで、家という空間そのものが心のよりどころだった
- 誰にも気を使わず、自分の時間を自分で整える喜びがある
- 体調を崩したときの孤独も含めて、一人でいることの意味が深まった
一人暮らしを始めたきっかけ
ずっと一人暮らしをしたいと思っていた。何か決定的な出来事があったわけではないけれど、その気持ちはじわじわと育っていって、お金を貯めたり、不動産サイトで物件を探す日々が続いた。
そして、今の家と出会ったとき――「ここだ」と思って、内見して即決した。それが、私の一人暮らしのスタートだった。
理由はとてもシンプルで、「一人の時間が大好きだったから」。 誰かと一緒に暮らすことを否定するわけではないけれど、私にとっては「家に自分しかいないこと」こそが、心が休まる瞬間だった。
誰かがいないから、自由になれる空気
一人暮らしをしていると、誰にも見せなくていい自分が現れる。 部屋の空気、光の入り方、流れている音楽、カーテンの開け閉め。 全部自分のリズムで決められることが、私にとっては何より心地よい。
別に何をしているわけじゃない。スマホを眺めていたり、本を読んだり、昼寝したり。それだけの時間が、「誰にも見られない」ことで、ぐっと自分に返ってくる感じがする。
大変さを感じることは、正直ほとんどない。 料理も掃除も、全部自分でやるということにむしろ楽しさを感じている。
時間とお金の感覚が、少しずつ変わっていった
一人で暮らしていると、「時間のコントロール」に自然と意識が向くようになる。仕事の時間、休む時間、家事の時間。人と暮らしていると、無意識に合わせていたリズムが、すべて自分の裁量に委ねられる。
私はもともと家計簿をつけていたけれど、一人暮らしになってからは「一つ一つのお金に意味を持たせる」ことがより大切になった。
水道代、電気代、食費。 何気なく使っていたものが、自分の選択の結果としてちゃんと現れる。 それが面倒ではなく、むしろ面白い。お金を通して、暮らしの輪郭がくっきり見えるようになった。
一人の心細さが、体調を通してやってくる日もある
もちろん、ずっと「快適」だけじゃない。一人だからこそ、ふいに感じる心細さがある。
たとえば体調を崩したとき。 頭がぼーっとして、起き上がるのもしんどい。そんなとき、「誰かがいてくれたらな」と思う瞬間もある。
でも、それもあって、私は体調管理にも敏感になった。 しっかり食べること、早く寝ること、自分の小さな変化に気づくこと。誰かに頼れない分、自分で自分を大切にしようと思うようになった。
孤独というより、「自己信頼の訓練」に近いのかもしれない。
私にとって一人暮らしは、“生き方”だった
一人暮らしをしてみて思うのは、これはただの生活スタイルではなく、ひとつの“哲学”に近いということ。
誰かと暮らすのが悪いわけじゃない。だけど、私は「一人でいる時間」の中で、自分の感性や思考が育っていくのを感じている。
人に見せる言葉じゃなくて、心の中だけで思っていること。 誰かに合わせないで選ぶ食事、気の向くままに流す音楽、予定のない夜の過ごし方。
そんな小さな積み重ねが、とにかく楽しい。
だから私は、この暮らしを選んでよかったと思う。
これから一人暮らしをする人へ
初めての一人暮らしって、きっとちょっと不安もあると思う。
でもやってみたら、「あ、これ快適かも」って思うこと、けっこう多い。
なんだかんだで、大体のことはなんとかなるし、全部ちゃんと準備してからじゃなくても、行動しながらで大丈夫、 やってみて初めてわかる楽しさもある。
だから「ちょっとやってみようかな」くらいの気持ちで踏み出してみるのも、全然アリだと思う。
合わなかったら、そのときにまた考えればいい。 そんなふうに、気軽に、自分の暮らしにトライしてみよう。