洋画– category –
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『教皇選挙』感想|正しさを武器にした“静かな戦争”
作品情報 原題:Conclave 製作年:2024年 上映時間:120分 製作国:アメリカ・イギリス合作 配給:キノフィルムズ 劇場公開日:2025年3月20日(日本) 監督:エドワード・ベルガー 原作:ロバート・ハリス 出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ... -
『異端者の家』感想|ずっと不安が消えない、宗教と女性支配の物語
作品情報(映画概要) 原題:The Other Lamb 邦題:異端者の家 公開:2024年(日本公開) 製作:A24 監督・脚本:スコット・ベック&ブライアン・ウッズ(『クワイエット・プレイス』脚本) 出演:ヒュー・グラント ほか 上映時間:約93分 森に囲まれた一... -
『落下の解剖学』を観て、「見え方がすべて」な世界にモヤついた話
映画館に貼られていたポスター。そのビジュアルを見た瞬間、「これ、きっと好きなやつだ」と思って、何の前情報もなく、観に行ったのが『落下の解剖学』だった。 観終わったあと、言葉にならないモヤモヤがずっと残った。「真実は何だったのか」ではなく、... -
友情か、使命か。映画『RRR』が心を揺らす本当の理由
静かな気づきの3行サマリ 友情と使命、その間で揺れる心の痛みを描く物語 圧倒的な熱量の中に潜む、人間の根源的な感情 世界観に圧倒されながら、じわじわと心に根付いていく映画体験 作品情報 監督:S.S.ラージャマウリ 公開年:2022年 ジャンル:歴史ア... -
『ウィリーズ・ワンダーランド』感想|無言の男と狂気の遊園地
はじめに|暴力なのに、なぜか整う。不思議な爽快感 “カオス”と“静けさ”って、共存できるんだ。そう思ったのは、まさかのホラー映画『ウィリーズ・ワンダーランド』だった。 血まみれのテーマパークで、殺人ロボットと闘う男。にもかかわらず、どこか「日... -
サバイバルホラー『アビゲイル』考察|無垢な顔をした怪物の正体
静かな気づきの3行サマリ 守るはずだった存在が、一番の脅威だったという逆転の物語 怪物の恐怖の裏に潜む、永遠の孤独と飢え 信じたものに裏切られる感情は、私たち自身にもどこか重なる 作品情報 監督:マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレ... -
『ドライブ・イン・マンハッタン』感想|誰でもない人に、本当のことを話してしまう夜
静かな気づきの3行サマリ ふと心を許してしまうのは、誰でもない人だったりする 本音は、きれいな言葉ではなく、しょうもない会話の中にこぼれる 限られた空間で生まれる一夜の会話が、思いがけず心に残る 作品情報 監督・脚本:クリスティ・ホール 主演...
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