感情と五感を揺らしたいだけ
最近、私は意図的に現実から少し距離を取っている。
日常は穏やかで、何も不満があるわけじゃない。
仕事も、人間関係も、大きな波もなく、静かに流れている。
だけど、どこかで少しだけ、物足りなさを感じていた。
「これでいいんだろうか」という焦りでもなく、 「もっと何かを成し遂げたい」という野心でもない。
ただ──
感情を、もう少しだけ動かしたかった。
美味しいものを食べたときの幸福感とか、
美しい景色を見たときの透明な驚きとか、
そんな小さな揺れを、もっと感じたかっただけだった。
だから私は、いま、ファンタジーに逃げている。(ただの現実逃避が、こう言うとなんかカッコいい)
静かな気づきの3行サマリ
- 最近、あえて現実から少しだけ目をそらしている。
- 刺激を求めているのは、感情や五感の揺れがほしいから。
- アートや小説が、わたしの新しい扉を開く。
「逃げる」は、悪いことじゃない
ファンタジーというと、現実逃避みたいに聞こえるかもしれないけれど、 私にとっては、ちゃんと意味のある逃避だと思っている。
たとえば小説を読む。
たとえばアートを見る。
たとえば映画に没頭する。
そんなふうに、非現実に身を沈める時間が、 現実で少しずつ鈍っていった感覚を、やさしく呼び戻してくれる。
忙しない日々の中では、
自分の感情に丁寧に触れる時間がなかなか持てない。
でも、物語の中に飛び込んだり、
美しいものに見惚れたりするとき、 私はふっと、心の深いところが動くのを感じる。
それは、決して後ろ向きな「逃げ」じゃない。
むしろ、新しい自分に出会ったり、私の中で何かが広がる行為なのだ。
五感を取り戻すために
最近、心から「美味しい」と思ったごはんのことを思い出す。(食いしん坊万歳!)
香ばしいパンの香り、淹れたてのコーヒーの苦味。
肌にやさしく触れる風の感触や、 夜空に滲む月の美しさ。
そういう五感の一つひとつが、 少しずつ、自分らしさを取り戻す感覚を連れてくる。
日々は穏やかだけれど、 それでも私は、何かを「ちゃんと感じて」いたい。
感情を動かしながら生きていたい。
味わうことを、諦めたくない。(新しい食器も買ったしさ!)
そんな気持ちが、きっと、私をファンタジーに向かわせている。(戻ってこいよ!現実見ようぜ笑
)現実は変わらないけど、心は少しずつ動く
ファンタジーに逃げても、 現実が劇的に変わるわけじゃない。(ファンタジー言い過ぎな件)
日々の仕事も、やるべきことも、ちゃんとそこにある。
だけど── 心の内側では、確実に何かが動き出している気がする。
物語を読みながら、 絵を見ながら、 映画に没頭しながら、
私は少しずつ、 「正直な自分」を取り戻している。
それは小さなことかもしれないけれど、 きっと私にとっては、ものすごく大事なことだ。
おわりに|逃げた先で、また出会う自分
現実から少しだけ目をそらして、 好きなものに浸る時間。
それは、逃げることじゃなくて、 「生き直すこと」なのかもしれない。
また少し、感情を動かして、 また少し、五感をひらいて、 また少し、世界を好きになるために。
私は、今日もそっと、ファンタジーに逃げている。(だからファンタジー言い過ぎな!)
※犬山エッセイってカテゴリー作ってみた、シリーズ化するらしいよ
