運動が続かないのは、自分がズボラだからだと責めていませんか。
家で運動しようと器具を買っても、いつのまにか使わなくなる。また三日坊主だ、と自分にため息をつく。
でももしかしたら、そのズボラさは直すべき欠点ではなく、うまく付き合えば続けるための味方になるのかもしれません。これは、ステッパーとエアロバイクの両方を使ってみた私の、途中経過の記録です。
まず、この記事で比べるもの
この記事で比べるのは、家庭用のステッパーとエアロバイク(フィットネスバイク)です。どちらも「家で、ながらでできる有酸素運動器具」という点では同じ仲間。けれど実際に使ってみると、続けやすさの質がまったく違いました。
私はステッパーを先に買い、あとからエアロバイクを買い足しました。今は両方が部屋にあります。だからこそ書ける、それぞれの得意・不得意を残しておきます。
立ってこなす道具の、思わぬ落とし穴
最初に手に入れたのは、ステッパーだった。
目的は、PC作業をしながらの「ながら運動」。デスクの前で足を動かし続けられれば、座りっぱなしの時間を運動に変えられる。そう思って選んだ。実際、動画を見ながらならすこぶる快調に踏める。
ただ、使ってみて初めてわかったことがあった。踏むたびに、頭が上下に揺れるのだ。動画を眺めるくらいなら問題ない。けれど、本を読もうとすると文字が揺れる。細かい作業も、できなくはないけれど、どこか気が散る。カタログのスペックには、こういうことは書かれていない。実際に自分の体で踏んでみて、ようやく気づくたぐいのものだった。
それでもしばらくは、ステッパーひとつでやっていた。問題が起きたのは、体ではなく、気持ちのほうだった。
「今日は無理」の日が、教えてくれたこと
ステッパーを使ううちに、あることに気づいた。
何もやりたくない日には、ステッパーですら、なんだかハードルが高く感じるのだ。立って、体重を乗せて、リズムよく踏み続ける。元気な日にはなんてことない動作が、気力がゼロに近い日には、やけに重たく感じる。
ここで、以前の私なら、こう考えていたと思う。「たかが立って踏むだけのことが億劫だなんて、自分はどれだけ怠けているんだ」と。ズボラな自分を責めて、それでも奮い立たせようとして、結局続かなくて、また落ち込む。そういう繰り返しに、覚えがあった。
でも、そのときは違う手を打った。責めるのではなく、その怠さを前提として受け入れて、道具のほうを増やしたのだ。
買い足したのは、エアロバイクだった。座ったまま始められるというだけで、こんなにも違うのかと驚いた。たらーっとこげる。ちょっとした隙間の時間に、椅子に腰かける感覚でまたがって、動画を眺めながらゆるゆると足を回す。負荷もかけられるけれど、あえて重すぎない設定にして、ゆるくやってみる。そこまで疲れる感じもない。だから、続く。
いつのまにか、日常のベースはエアロバイクになっていた。ステッパーはPC作業のときに使うので、出番がなくなったわけではない。けれど、「今日ちょっと体を動かすか」という気軽な一歩は、ほとんどエアロバイクが引き受けるようになった。気力が満ちている日はステッパー、底をついている日はエアロバイク。そんなふうに、自分の元気の量で道具を選べるようになっていた。
ズボラは、直すものではなく、設計するものだった
ここまで使ってきて、ようやく腑に落ちたことがある。
私は長いあいだ、続かないのは自分の意志が弱いからだと思っていた。ズボラさは、根性で克服すべき欠点だと。けれど二台の器具を使い分けるようになって、見え方が変わった。
続けられるようになった理由は、私が根性を身につけたからではない。むしろ逆で、「自分は気力ゼロの日には立つことすら億劫になる」という、自分のズボラさを正確に認めたからだった。認めたうえで、その日でも手が伸びる道具を、ちゃんと用意しておいた。それだけのことだった。
つまり、ズボラさは直す対象ではなかった。それを前提に組み込んで、逃げ道のほうを設計しておく。そうすれば、怠けたい日すら、続けられる日に変わる。意志の強さで殴り続けるより、自分の弱さの形を知って、そこに合わせて環境を整えるほうが、ずっと効いた。
だから、器具選びの軸も自然と決まってくる。在宅ワークが多くて作業しながら動きたい、そして今日は動ける、という日にはステッパー。とにかくハードルを下げて、気力がない日でも手を伸ばしたいなら、エアロバイク。大事なのは、元気な自分だけでなく、いちばんダメな日の自分に合わせて選んでおくことだ。
私が買ったのは、こちらです。
【楽天上半期ランキング入賞】フィットネスバイク 静音 折りたたみ 小型 ルームバイク 独自開発の非接触式airホイール 負荷16段階 室内 ダイエット トレーニング スピンバイク エアロバイク 専用モニター 【1年保証】STEADY ST102
続かないのは意志が弱いからではなく、いちばんダメな日の自分に合わせて道具を選んでいなかっただけ。ズボラさは直す欠点ではなく、前提として設計に組み込むもの。怠けたい日でも手が伸びる道具が、続く道具になる。
まとめ
窓の外が暗くなってきた頃、私はエアロバイクにまたがって、ゆるく足を回している。
追い込むわけでもなく、記録を狙うわけでもない。ただ、たらーっと。今日はステッパーに立つ気力はなかったけれど、それでいい。立てない日の自分を、責めなくてよくなった。それくらいの温度で、しばらく続けてみようと思っている。
また続いたら、そのときは結果を報告しよう。今はまだ、途中の話。それでも、途中を書き残しておくくらいが、ちょうどいい気もしている。

