同意してほしいんじゃない。あなたがどう思ったかを聞きたい

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あなたの職場にも、こんな人はいないだろうか。

何を提案しても、「私もそう思ってました」「いいと思います」「そうですよね」と、いつも同意で返してくる人。

最初は単純に、「なぜ、自分の意見を言わないんだろう」と思っていた。

でも、しばらく考えているうちに、少し問いが変わった。

なぜ私は、同意してもらっているのに、その人との距離を感じるのだろう。

目次

「私もそれがいいと思ってました」と言われた日

少し前、仕事であるやり方を提案したときのことだ。

「私もそれがいいと思ってました」

そう返ってきた。ありがたいはずの言葉なのに、内心「どこが?」「何を見てそう思ったんだろう?」と、ふと引っかかった。

別に、その人を疑っているわけではない。ただ、その一言だけでは、その人が何を見て、何を考えて「いい」と思ったのか、まったく見えてこなかった。

なぜ同意するのかは、外からは分からない

なぜその人がいつも同意するのか、理由は正直、私には分からない。

嫌われたくないのかもしれないし、対立が苦手なのかもしれない。あるいは、以前意見を言って嫌な思いをしたことがあるのかもしれないし、単に専門外だから判断を委ねているだけかもしれない。もしかしたら、本当にそう思っているだけなのかもしれない。理由は、その人の数だけあるんだろうと思う。外から見ているだけでは、どれが正解かなんて分かりようがない。

それに、意見を言いにくい空気を作っているのは、こちら側かもしれない。反対意見を出しても否定されるような職場なら、黙ることが処世術になっても不思議はないし、上司が異論を歓迎していなければ、同意が一番安全な選択になることもあるだろう。

同意されて嫌なわけではない、見えないことが引っかかる

ここで気づいたことがある。私は、同意されること自体が嫌なわけではないということだ。

「私は○○だから、その案には賛成です」と言われたら、まったく違和感はない。むしろ、そういう返事はうれしい。

引っかかるのは、「同じ意見です」「そうですよね」「いいと思います」だけが繰り返されて、その人自身が何を見て、何を考えたのかが見えてこないときだ。

私は、反対意見が欲しいわけじゃないのかもしれない。ただ、相手の輪郭が見える返答が欲しいのだと思う。

同意でも、理由が一言あるだけで変わる

「いいと思います」と、「いいと思います。特に○○の部分は、前回の課題も解決できそうです」は、同じ賛成でも、まったく違って聞こえる。

後者を聞くと、その人が何を見て「いい」と思ったのかが分かる。同じ結論でも、そこにその人自身の視点があるかどうかで、聞こえ方はまったく変わってくる。

静かな気づき

・同意されること自体は、嫌なわけではない。
・引っかかるのは、その人が何を見てそう思ったのかが見えないとき。
・意見が同じかどうかより、相手の輪郭が見えることの方が、信頼につながるのかもしれない。

「私は少し違うと思います。理由は――」と言われたこと

先日、仕事で何かを相談したとき、こう返されたことがあった。

「私は少し違うと思います。理由は――」

意見は、自分とは違っていた。でも不思議と、「ちゃんと考えてくれたんだな」と思った。

その日は、それだけで十分だった。

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